January 18, 2009

(hed)p.e. / Suffa


(hed)p.e.

1994年,ヘッドp.e.(p.e.は“プラネット・アース”を意味する)は,フロントマンのジャレッド(a.k.a. M.C.U.D)によって結成された。ジャレッドは脈々と続くパンク・ロックの伝統をGファンク調のヒップ・ホップと融合し“Gパンク”と名付けたサウンドのバンドを創ろうとしていた。激しいレーベル争奪戦の末,(hed)p.e.はジャイヴ・レコーズから今や名盤となったセルフ・タイトル・デビュー・アルバムを発表,そしてオズフェストに参加,またコーン,スタティックX,システム・オブ・ア・ダウンらと共にツアーを行った。
2000年セカンド・アルバム『ブローク』をリリース,シングル「バーテンダー」を全米トップ30・オルタナティヴ・ロック・チャートに送り込んだ。そして彼らはP.O.D.,ゴッドスマック,そしてスリップノットらとのツアーでそのすでに驚異的なライヴを更に強固なものにしていった。
2003年,(hed)p.e.は『ブラックアウト』を発表,このアルバムのタイトル・トラックも再び大きなヒットとなる。
2005年に発表された『オンリー・イン・アメリカ』で,(hed)p.e.は再び自らの“Gパンク”ルーツを見いだした。
2006年リリースの『Back 2 Base X』はライフスタイルと一体となったレコード・レーベル、サバーバン・ノイズ・レコーズからのデビュー作となった。南カリフォルニアを基盤にするこのレーベルは巨大なインディ・サクセス・ストーリーを体現していて、完全にメインストリームの外で運営されている。「俺達がどんなバンドなのかをちゃんと理解してくれるレコード・レーベルに所属出来たのが嬉しい。サバーバン・ノイズは,自画自賛のポップ・ロック・ムーヴメントには何も感じられない大勢のアメリカの若者達を代表する唯一のレーベルなんだ」 とベーシストのモークは言う。 「このレーベルは大企業の利益に買収されることを拒んでる。俺達も一緒だ。だから俺達はパーフェクト・マッチだ」 スタジオで,バンドをライヴでレコーディングした『Back 2 Base X』は,昨今の音楽にありがちなコンピューター・トリックや過剰なプロダクションを排除し,オーガニックでフレッシュなサウンドを鳴らしている。
そして2007年,ニュー・アルバムの『Insomnia』で,(hed)p.e.はスラッシュ色を強めつつ,Gパンクをさらに進化させパンクロックの真髄を見せ付ける事となった。マークは言う。「俺達が証明しようとしてるのは,インパクトのある音楽を創る上で,スーツを来た会社人間にペコペコする必要はないってことだ。そんなことより,俺達に付いて来てくれる本物のファンを大事にしたい。彼らはメディアに餌を食わせてもらうのが好きなファンと違って,本気でバンドに惚れこんでくれている」

Hed PE "Suffa"

2007 INSOMNIA / Suffa

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