October 11, 2017
【BXR / GENOCIDE TEE】の真意
BORNXRAISEDを取り扱いされている
Lafayette藤沢店様のInstagramより文章を拝借。
無断でのコピーなので、もし拝見されたらスイマセン。
あまりにも文章が素晴らしかったもので。。。
長文となりますが
ぜひ最後まで必読にてお願い致します◎
デザインに込められた真意。
by Qee / Futoshi Inamura
GENOCIDE TEE
これはブランド創立にあたって最も重要な意味を持つグラフィック。GENTRIFICATIONとはスラムやプロジェクトと呼ばれるような低所得者層の住宅地の高級化を意味します。これは世界各地で起きており、80-90年代では治安の最悪なエリアとして知られたベニスも今ではLAの象徴として人気の観光地となり、人気の高さゆえセレブリティや高所得者の移住が増え、結果賃料が急激に高騰、その土地に代々住んでいたローカルの市民は家賃が払えず追い出されるといった問題を含めジェントリフィケーションと呼ばれ、これには当然様々な暴力的ともいえる手法での追い出し等が行われています。問答無用に自分たちの家や土地を奪われるとはアイデンティティの剥奪でもあり、尊厳を踏みにじる行為でもあります。これはNYでも起きており、例えばブルックリンは以前は似たような理由で家賃が安かった為に若手のブランドやギャラリーや工場等、コストを安くクリエイティビティを発揮できる場を求めた人達が集まり、カルチャーが生まれ街として魅力が高まり安全になると、同じような状況が生まれ、今ではNYはその異常に高騰し続ける賃料の為に長年NYに根付いていたショップが立ち退きをせざるをえない状況になっています。
GENTRIFICATION IS GENOCIDE
ローカルの大量虐殺ともいえるその状況は、かつて白人に人はおろか土地や文化までも奪われ追いやられたネイティヴアメリカンと同じ境遇といえます。ブランドの立役者SPANTOは自身もネイティヴアメリカンの血を引いており、それ故にBORN X RAISEDとそれを掲げる事は表現としてのブランドや単なるビジネスとは一線を画したものだといえます。このデザインはSPANTOがその昔BXR立ち上げ前にLAの至るところにステッカーボムをしており、それを見て気に入っていたメインデザイナーの2TONEに巡り合い、ブランドを本格的に立ち上げるきっかけにもなった重要なもの。一見日本では起きていないように見えるGENTRIFICATIONも、各都市の駅前や郊外やかつての街道沿いを見れば他人事でないのはわかるかと思います。乱立する全国チェーンの安価な業種や大型の郊外型モール、それらは何の上に成り立っているか。人を集約する為、それらの例えば近隣の町の駅前はどうなっているか。日本の各地、かつてはその土地らしさが駅に降り立てば感じるものがありましたが、今ではどこも同じような景色になっています。以前SPANTOはMother's Dayに母親の写真と共にこう書いていました。「働いて家を買え」と。それが家族と仲間と土地や文化を守ることになると。BORN X RAISED、今では珍しい血肉の通った本物のストリートブランドです。テレビやネットやMVで見るようなきらびやかさはありませんが、自分達のライフスタイルと同じ目線で展開しているブランド。BXRは世界中で同じ感覚を持つ人達のチームウェアでもあり、彼らと私達のドキュメンタリーです。
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